「この検査、何を見てるの?」
実習中に困った私が作った魂の便利帳

実習の情報収集も、夜の記録も、本当に大変ですよね。私はその大変な時間を、自作の検査値の便利帳を活用することでぐっとラクにすることができました。

よく出る検査値について、「この数値で何がわかるのか」をぎゅっとまとめた便利帳を試行錯誤の末に自作したのです。実習の間はもちろん、看護師になってからもずっと愛用していました。

そして今回、当時の私と同じように実習で困っている方々が活用できるように、内容をブラッシュアップしてこの便利帳を販売することにしました。

自作した検査データカード4枚と、貼り付け用のA6メモ帳(Campus)。実習の情報収集に使っていた便利帳の完成イメージ

この便利帳を参照することで、電子カルテで検査値データを見たときに、その検査値が意味することをすぐに確認することができます。夜の記録のときも、いちいちゼロから調べる必要がなくなります。この便利帳でどんなに実習が楽になったか、当時の私の体験をお伝えしていきます。


看護学生の病院実習では、病棟の電子カルテを見せてもらえる時間があります。

しかし電子カルテを見ることができる時間は限られています。だからみんな、必死にメモします。

受け持ち患者さんの疾患、既往歴、内服薬、バイタルの推移──そして、検査値。画面とメモ帳を何往復もしながら、とにかく書き写す。

電子カルテを参照すると、基準値から逸脱した数値は色が変わって表示されます。だから「異常があること」は一目でわかるんです。

でも。

その検査が”何を示しているのか”は、どこにも書いてありません。

よくわからないけど「とりあえず書き写していた」

電子カルテ、検査値データの色が赤くなっている。異常らしい。どういう機序だろう… よくわからないけど時間ないし、とりあえず全部メモする──実習中の私の情報収集は、正直これでした。

つらいのはその夜、家に帰ってからの記録の時間です。

いざ記録を書こうとすると、書き写した検査値の前で手が止まります。

「この項目、そもそも何の検査だっけ?」から調べ始めるので、1項目ずつ参考書とにらめっこ。記録の本題にたどり着く前に、検査値の意味調べだけで夜が更けていく。

そして次の実習日、また新しい検査値を写して、また夜に調べ直す。この繰り返しでした。

市販の検査値一覧も持っていました。でも市販の表は、基準値は載っていても「その検査で何がわかるのか」までは書いていないものがほとんどなんです。看護学生がいちばん知りたいのは、そこなのに。

実習必須アイテム、A6メモ帳「大改革」

実習中持ち歩くことができるのは、ポケットサイズA6のメモ帳と筆記用具だけ。あるとき思いつきました。

毎晩調べ直すくらいなら、よく出る検査値の「略称・日本語名・基準値・この検査でわかること」を1枚にまとめて、実習メモ帳の1ページ目に貼っておけばいい。

作ってみたら、実習が変わりました。

電子カルテの前で数値を写しながら、メモ帳の1ページ目を見れば「これは腎機能の検査」「これは炎症の指標」とその場でわかる。

情報収集が「なにがなんだかわからないけど、一応数値を写している」状態から、「何の意味があるかを把握しながら、自信を持って数値を見る」状態に変わったんです。

夜の記録も変わりました。意味調べのステップが丸ごと消えたので、そのぶんアセスメントに時間を使えるようになりました。

この便利帳は、看護師になってからも使い続けました。新人時代、ポケットにずっと入れていた相棒です。

プロの看護師となれば、数値がなにを示しているか、すぐに答えられなければならないし理解していなければならない。しかも正確に。覚えることに限界があれば工夫すればいい。

看護学生時代にも大いに役立ったけど、看護師になってから自信を持って仕事をするには必須アイテムとなっていました。

便利帳、ブラッシュアップして販売中

当時の便利帳の情報をアップデートして、実習に役立つ便利帳として数枚のカードにまとめてみました。

実習に役立つこと間違いなしです。

メモ帳が実習ごとにかわっても、A4にプリントして切って貼ればいいだけ。すべての実習期間中に使用できます。

CampusのA6メモ帳と、印刷して切り離した検査データカード4枚を並べた写真。A6サイズのメモ帳にぴったり貼れることを示している

検査データ一覧 A6カード 4枚セット「この検査でなにがわかるの?」(BOOTH・980円)

  • 生化学検査(CRP・肝機能・腎機能・電解質・脂質 ほか)
  • 糖尿病関連検査(Glu・HbA1c・IRI・CPR)
  • 血球計数/血液像(WBC・RBC・Hb・血小板・白血球分画 ほか)
  • 血液凝固検査(PT・APTT・Fbg・Dダイマー ほか)

の4枚構成で、すべての項目に「この検査でわかること」をやさしい言葉で添えています。

PDFをダウンロードして、セブンイレブンのネットプリントか自宅のプリンターでA4に印刷すると、A6カードが4枚とれる切り取り線つき。実習メモ帳やポケットノートに貼れるサイズです(セブンイレブンのnetprintで印刷確認済み)。

お支払いはクレジットカードのほか、コンビニ払いも使えます。クレカを持っていない学生さんでも大丈夫です。

実習期間、少しでも楽しましょう!

検査値の意味を調べて時間を余分に使ってしまうのは、あなたの要領が悪いからではありません。「知りたいことが1か所にまとまっていない」だけです。

まとめてしまえば、実習の景色は変わります。私がそうだったので。

記録の夜が、少しでも早く終わりますように。


基準範囲は施設や測定法により異なります。実際の実習では、必ず実習先の基準値を優先してください。

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